きっと誰だって何らかのバンドに所属していて、それは時に、家族だったり会社だったりする。私は一つの目的に向かって行動する集合体を「バンド」だと思っている。
スピードは違えど、生きてる人はどこかへ向かっていて、そしてわざわざ誰かと一緒になって、頑張ったりする。それはきっと、ひとりでは到底辿り着けないような感情がその先にあるからだろう。
私は完全にノンフィクションに所属し、どんな感情を得たのだろうか。
振り返ったら、「色々」だった。
そう、到底ひとりでは感じる事が出来ない感情を色々感じたのだ。
惨めな思いも沢山あったし、奇跡のような夜も沢山あった。そんな夜は、生きていて良かった、と思った。
わたしはまだ、様々なバンドに所属している。(私の定義上では)
そこで、私はまた誰かと力を合わせて、頑張ったりして、生きていく。その先にはまだ、感じたことのない新しい感情がきっとある。
素晴らしいな。
今まで完全にノンフィクションを応援してくれた皆様や、この文章を最後まで読んで頂いた方々へ。
どうか、おもしろく、健やかに、幸せに。
心から願っています。
完全にノンフィクション
上野友也